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トッド『自分を鍛える!』

この記事の最終更新日:2006年6月7日


自分を鍛える!―あなたは今日、「人生でいちばん大事な習慣」を手にする!
自分を鍛える!―あなたは今日、「人生でいちばん大事な習慣」を手にする!ジョン トッド John Todd 渡部 昇一
三笠書房 2004-01

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19世紀中葉アメリカに存在していた、今はなきプロテスタンティズムの高度な倫理精神に触れることができる、良質の啓発書です。


『けっして天才を気取ったり、天才の片鱗が自分にあるなどと公言するものではない。真の天才がこの世に生まれるのはきわめて稀である。その稀な天才たちは人からうらやましがられ、お手本にされるけれども、実際、世の中をより賢明で立派なものにする天才となるとさらに数は少ないのである。一所懸命に学ぶ目的というのは、自分の頭脳がことさら人よりもすぐれていることを発見するためでなく、それを活発に、しかも明確に役立つようにすることなのである』(p20)

これこそ19世紀的な知識人の振る舞いです。アメリカだけでなく、フランスの啓蒙主義者も、ドイツのロマン派も、19世紀の知識人たちはかように、読者を力強く鼓舞する言葉をはいたものでした。

『これから後の人生であなたが手に入れるものは、すべて努力ーー懸命なたゆまぬ努力ーーの成果であるはずだ。あなたには、励ましてくれる友人や助けとなる書物、そして師がいる。他にもさまざまな援助がある。しかし、自分の知力を鍛え養っていくのは、結局あなた自身でなければならない。誰もあなたに代わってこれをやってはくれない。そして、この世で価値のあるものには何であれ、すべて努力という代価が支払われているのだ。真にすぐれたものには、かならず辛抱強い研究がつきものなのである。頭脳を鍛えることも広く知識を身につけることもなく、何かの偶然で世の中にのしあがったような人物は、一時的にあやしげな光を発しただけのことである』(p21)

このホームページも、読者の皆様の助けとなることができればと願っています。


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