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ラカン『エクリ』

この記事の最終更新日:2006年5月28日

エクリ (1)
ジャック・ラカン
弘文堂 1972-01
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ラカンは、フロイト以後の精神分析にとって決定的に重要な人物であり、構造主義の視点で精神分析を発展させました。

ラカンが発見したこと

・人間存在は根本的に欠如を抱えていること。病人でも健康人でも関わりなく、誰もが欠如を抱えこんでいること。

・人間存在は他者の語りによって成り立っていること。他者なくして我々は存在できないこと。

ラカンは常に、フロイトの著作を読むことを奨励します。フロイト派の精神分析が、フロイト理論とはかけ離れたものとなっていることを警鐘し、フロイトと同様の研究心と忍耐を持って、フロイトそのものを研究することを奨励します。

ラカンの言葉はいつでも難解で迷宮的で、無意識の働きそのもであるかのようですが、これはいついかなる時も学的探求を進めようというラカンの強い決意によるものです。

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