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バルザック『人間喜劇』

この記事の最終更新日:2006年5月28日
バルザック「人間喜劇」全作品あらすじ
バルザック「人間喜劇」全作品あらすじ大矢 タカヤス
藤原書店 1999-05

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『人間喜劇』とはバルザックによる90編もの長編・短編小説群の総題です。フランス社会のあらゆる人物、組織、地方、場面を描くことによって、フランス近代社会史を成そうとした巨大な野望『人間喜劇』は未完に終わっていますが、そのような構想が生まれ、実施されたこと自体に非常に大きな意味があります。

バルザックが生み出した、社会総体を描く巨大な写実的小説という概念は、ロシア近代史を見事に描いたトルストイの『戦争と平和』に結実しますし、バルザックの小説観は同じくロシアの巨匠ドストエフスキーにも大きな影響を与えています。近代小説最後の大家プルーストはバルザックを読み親しみましたし、『失われた時を求めて』というプルースト小説の総題は、『絶対の探求』という『人間喜劇』の中心にある小説と共鳴しています。

『人間喜劇』の中には『幻滅』、『知られざる傑作』、「ウージェニー・グランデ」、「"絶対"の探求」、「ゴリオ爺さん」、 「谷間のゆり」、 「従妹ベット」、 「従兄ポンス」など数々の名作が含まれています。

バルザックの文章からは、執拗なまでの、描写しようという意志を感じることができます。



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