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幸福論 (第1部) | |
ヒルティ 岩波書店 1961-01 Amazonで詳しく見るby G-Tools 関連商品 幸福論 第2部 幸福論 第3部 眠られぬ夜のために〈第1部〉 眠られぬ夜のために〈第2部〉 ラッセル幸福論 |
人生論の古典、『幸福論』は、まず、「仕事の上手な仕方」についての説明から始まります。
『人生はそもそも「享楽」すべきものではなく、必ず実を結ぶように営もうと心掛けねばなばらぬ。これを悟らぬ者は、すでに精神的健康を失っているのである。』(p17)
マルクスのいう「労働を通して実現する幸福」に通ずるものがあります。
『野心家や貪欲な者は、なるほど時には非常に勤勉であるが、しかし終始かわらず規則的に仕事を進めていくことは稀である』(p21)
『諸君は、ある事柄、またある特定の人々に対する愛と義務感情から働きなさい。何らかの人類社会の大問題に参加するがよい。』(p23)
『早くから自分をこえて、自分だけのために生活しないということが、青年を向上させ、強健にして、事に屈せぬ力を与える唯一の道である。利己主義は常に一つの弱点であり、ただかずかずの弱点を生みだすのみである。』(p23)
「どうしたら策略なしに常に悪とたたかいながら世を渡ることができるか」という節では、本当の理想主義について語られます。
『本当の意味の理想主義は、明らかに、われわれが現実からすっかり遠ざかって、自分の夢想の世界にとじこもることで現実をごまかしたり、あるいはわざと現実を無視したりすることにあるのではなく、むしろ普通に行なわれているよりも一層深く世界を把握し、そしてこれを自分自身の内部において克服する点にあるのである』(p124)
世間を離れるよりも、自己から離れるよりも、世間の中で、自己を克服していくこと。
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